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現場ラヂオ : アーカイブ

ノーギョーでGYO!

 急なお知らせですが、
 6月10日(日)14時から17時、
 「ニートの出口を探る」キャラバン隊
 に参加します。

 主催は、NPO法人北陸青少年自立援助センター
 電話は076-467-0969、
 ファックス(076-467-0969)で参加を受けつけて
 いますが、当日参加も自由です。

 東京の青山一丁目駅すぐにある
 青山ツインビル西館15階の
 「アクセス青山フォーラム」
 が会場です。

 場所は、
 http://www.access-t.co.jp/c_mall/map.html
 です。

 出演者は、「人生8対2の法則」「思い切りの意味」など
 多くを教えていただいた小田原の「はじめ塾」こと、
 子どもと生活文化協会(CLCA)会長の和田重宏さんを始め、
 玄田の富山の友、ニート1号こと、川又直さん(はぐれ雲)、
 永田寛先生(青創協顧問)、そして「育て上げネット」以来の友だち、
 安田英文君、他です。
 
 いずれの方も、生きづらい若者の支援を長年こられた方々で、
 かといって重たくない、実践者ならではの、味わい深い
 話がきけます。
 
 私はここ数年、今回のメンバーとおつきあいをさせてもらっていますが
 いつも実に楽しい飲み会が出来ます。当日も終った後には懇親会があるかも
 しれません。
 
 農業にご関心の方も、そうでない方も、遊びに来てください。それに
 将来、お子さんが不登校、ひきこもり、ニートなど、しんどくなる不安は
 どんなご家庭にもあるのではないでしょうか。

 でも、ここでのメンバーのような存在があることを知るだけで、
 「まあ、なんとかなるかな」
 と、ずいぶん気持ちがラクになるような気がします。

 どうぞお時間の可能な方、ぶらりと遊びに来てくてみてください。

 玄田 有史

Road to Hello-Work

『ハローワーク』

最近頻繁にハローワークにいく。
ハローワークにいくのが楽しい。

三年前、ある若者と一緒に初めてハローワークに行ったときのこと。

「そんなのあたりまえでしょ!!!」

職業相談コーナーから相談員さんの大きな声が聞こえてきた。
驚いた表情で戻ってきた彼の手にはしっかりと紹介状が握られていた。

何があったん?と聞くと、相談員さんが事業所へ電話する直前に

「面接って時間厳守ですか?」

と聞いたら怒られました。とのこと。

「そら怒るわ」と僕は思わず噴出してしまった。
でもハタと我に返って、彼に面接が時間厳守であることを
教えていなかったことに気が付いた。

「ごめんごめん、面接って時間厳守やねん。言ってなかったなあ」

彼は面接本番を前にして自分の知らないことを聞いただけ。
正直に質問しただけなのだ。

そのやり取りを横で見ておられた労働局の方が「う~ん」とうなった。

僕の目の前に現れる20代、30代の若者たちは様々な理由で
対人関係が苦手であるがゆえに社会的に孤立している人が多い。
社会的に孤立していると社会経験も得ることができないから
どうしても見かけの年齢よりも幼くなってしまうのはやむを得えない。

僕たちもその見かけと中身のギャップに悩みながら支援を続けてきた。
本人たちもそのギャップを不安に思っている。そういった若者と
触れ合う機会のない方が、「面接って時間厳守ですか?」という若者に対して
怒るのも無理ないと思う。

社会経験の少ない若者が自立について長いこと一人で思い悩み、
意を決してハローワークに行っても冒頭の彼ほどではないにしても
相談員さんと若者の内なる思いにずれがあって、「若いのにバイト探してるの?」と
一喝されたり、「しっかりと自分を持ちなさい」などと職業指導(お説教?)されたり
してもう二度と行くもんかとひっこんでしまう若者も結構いる。相談員さんにとっては
忙しいときにきた不可思議なひとりの若者かもしれないけれど社会経験の少ない彼等
にとっては意を決した一発勝負をかけての瞬間でもある。


「う~ん」とうなった労働局の方はこういわれた。
「大変勉強になります。ハローワークは職業安定所です。安定した職業に就いて
いただくことが使命なのでどうしても安定した正社員への道を勧める傾向があるのは
事実です。また、数年前に求職者が殺到したときにそういった対応もあったかもしれません。
ただ、現実先ほどのように窓口にそういった若者も来られるわけです。
なんとか対応できるようにします。」とお話いただきました。

あれから三年。今、僕は若者と共にハローワークに頻繁に行くようになっている。

現在ハローワークでは若者相談コーナーがあったり、職業を紹介するだけでなく相談をしたり、
セミナーを開いたり、事業所の詳しい情報を提供してくださったり社会経験の少ない若者でも
かなり使える施設になっている。

この原稿を読んでくださっている方の中にも、かつてハローワークで嫌な思いをされた方が
いらっしゃるかもしれません。中には今、ハローワークでPCで職業検索をできることをまだ
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。

ハローワークは、たくさんの求人情報があるだけでなく、代わりに電話をしてくれたりするので
電話が苦手な人でも安心です。相談コーナーがあるので一人で仕事探しが煮詰まっている人や、
面接を受ける事業所のことを詳しく知りたいという人も、応援してくれます。
さらには職業訓練の情報なんかもあります。

もしよかったら思い切って一度行ってみてください。
もしも嫌な思いをしたら日を代えて違う担当者が席に座っているときに行くことも手だし、
ちょっと離れたハローワークに行ってみるのも手です。きっと何かが始まると思います。

また、もしも一人で心細かったら家族以外の誰かといってみるのもいいかもしれません。
ハローワークに一緒に行くだけで仕事が決まる人は私の経験では今のところ
大体2割ぐらいです。

「ハローワークは一緒にお仕事探しをするところです」

「ハローワークはやりたいことが見つかっていない人がいればその人なりの仕事探しを
相談しながらに見つけていく場所です」

「ハローワークは自分にとって働きやすい仕事場を見つけるお手伝いをするところです」

「ハローワークは仕事探しをしている人が自分自身にあった仕事を見つけたら
その仕事への就職への可能性を一緒に高めていくプロがそろっているところです」

「仕事探しをあきらめなければ必ず見つかります」

by尊敬するハローワーク関係者の方々

井村良英

<K2の巻> 就労編?

K2のモットーはしっかり稼ぐこと!
だからこそ、若者支援をしている団体なのに
あえて【株式会社】という法人格を取得している。
自営の飲食店を展開しているのもそのひとつ。
若者の働くトレーニングの場にもなっているが、K2という
団体・私達スタッフが食べてくため、
生きていくための基盤・経済活動を行う場でもある。

しかし、就労生の中には「ただで働かされてる・・・」
とブツブツいう若者もいる・・。

【どんかふぇ】金沢八景店がオープンしてから2年が経ち、
今年1月に近くの商店街【浜マーケット】に移転新装オープンした。
http://hama-market.com/
地域と連携をした若者の就労支援の場が新しい展開をはじめている。

現在までどんかふぇで就労研修をし、巣立っていった若者はこの2年で
60名以上はいるだろう。
どんかふぇは自営店舗の中でもはじめて就労体験をスタートする大事な
場になっている。そして、どんかふぇでの最初の仕事は皿洗いだ。
皿洗いをすると、仕事ができるかどうかの見極めができる。

しかし・・・、開店当時にどんぶりを300個購入した。
いまでも良く覚えている。気に入って買った品物。
移転して数えなおしてみた・・。
残っているのは、なんと15個しかなかった・・・。

もうひとつ。就労生の大半は気づけば、滝のように水を使って皿を洗う。
というわけで【どんかふぇ】の水道代、ほっておくと
月額10万円はくだらなくなる。
これをいかに押さえるかは、スタッフの腕次第というわけ・・。

若者支援という名の就労の現場・・・
K2のスタッフは、<どんぶりの数が減らない努力>と
<月末にとんでもない水道代の請求書が来ないように努力>をしながら

今日も生きづらさを抱える若者達とたこ焼きを焼いている・・・。
*****************************
(株)K2インターナショナル
よこはまアプレンティスシップセンター(Y-MAC)
統括責任者 岩本 真実
Tel045-752-5066/Fax045-751-9460
HP: http://www.mec-k2.com
ブログ: http://ymac2007.blog87.fc2.com/

「忘年会」


12月30日朝、立川市にあるNPO法人「育て上げ」ネットに到着。
年末やから誰もいないやろうなーと思い事務所を訪れると、作業着を着たスタッフの大村さんが数人の若者と一緒にこれからジョブトレーニングに行きます、とのこと。
快活で生き生きとした表情にこちらも元気になってしまいました。

以前06年3月に立川で行われた若者支援者勉強会でお会いしたときにはスタッフになられたばかりで仕事をはじめるにあたっての不安もあったのでしょうか、その時とは別人のような表情にびっくり。きっと仕事がうまくいってるんですねと理事長の工藤さんに言うと、今日は本当はみんな休みなんだけど出てきているんだよー、とのこと。

話をしている最中にも、お休みのはずの他のスタッフの方がわらわらと来られ、ハードワークであるはずなのにその皆さんの表情が生き生きとしていて大変活気のある様子が印象的。

工藤さんとは2002年、育て上げネットがまだ任意団体だったときからの知り合いで、そのときからのお付き合いです。立ち上げたばかりの当時、スタッフは3人でしたが、今は正社員が10人とのこと。みんな若いのにたちかわ若者サポートステーションの所長や、いろんな若者を支援する場所の責任あるポジションに就いて仕事をされています。工藤さんと、育て上げネットはどんどんと大きくなっていくのですが、『実るほど頭をたれる稲穂かな』いつ出会っても謙虚で真摯な態度が尊敬できるところです。

夜、そんなスタッフの方たちの忘年会に参加させてもらいました。
よく飲んでよくしゃべり、よく食べて、二次会でもよく遊び、気が付けば工藤さんの家。
眠ったのは朝方。

そしてもう今年最後の夕日は沈みかけている。工藤さんは一年分の睡眠をとっているかのように爆睡中。果たして僕は今年中に家に帰れるのかちょっと不安になってきました…。
みなさま今年もいろいろとありがとうございました。どうかよいお年をお迎えください。

取材日時   :12月30日、31日
Special Thanks:工藤啓さん、山本さん、古賀さん、大村さん、加藤さん他、育て上げネットスタッフの皆様。

井村良英

北斗の日常 ~セラピー犬ハナと生ビールと寮生とおっちゃん~

蒲郡に福寿ごりやく市というのがあって、
商店や一般の人がテントで通りに店を出している。
北斗寮も焼鳥屋を出店。

店へはあまり寮生は参加しない。
さみしいのでうちのセラピー犬(?)ハナと行く。
ハナはごりやく市ではちょっとした人気者。
人気者ハナがきっかけで知り合えた人も多い。
そんな犬のいる焼鳥屋。


この前の日曜。
年内最後のごりやく市。
寮生を一人誘ってみる。
彼は人と接することに慣れようとしている。
「行こうかな。」

看板娘のハナと炭を熾す寮生。

常連の犬好きのおっちゃんがやって来る。
焼鳥を二パック買う。
「一緒に食べるか」とハナの横へ座り込む。
「なんだ、まずそうに食べるなぁ。」

「そうですね。いつもは違うんですけど。」と寮生。

「そうか。ネギも食え。ネギも。なあ。」

「寮ではネギはあげないです。」

「ネギは肉の味しねぇもんなぁ。におい付いてるだけだもんな。」


おっ、会話してんじゃん。
ボクサー犬好きのボクサー犬似のおっちゃんとたわいもない話。
共通のものがあったりするといい。
~つながりぐらいのもの。話のきっかけ。


ハナは人と人をつないでる。いい仕事、してます。


もう一つ。
うちが出している生ビール。
これも人と人、つないでるなあ。


北斗寮スタッフ すずき

http://page.freett.com/hokuto7starr/


北斗登場!

NPO法人青少年自立援助センター北斗寮の鈴木さんは若者支援者業界NO1の男前だ。(私の知り得る狭い範囲の中ですが・・・)そんな男前な鈴木さん、『親と離れて「ひと」となる』にも登場している鈴木さんが現場ラヂオに登場です。うれしい!(井村)

「すみませーん」

「若者を孤立させない!ミライにつながる若者を世代を超えて支えるために」というフォーラムがあり、参加。楽しく、すごく勉強になった。(その時のこと玄田先生が玄田ラヂオに少し書いています)

次の日の朝のこと。目を覚ますとなんか様子が違う。時計を見る。9:50!? ・・・遅刻
こんな時は…まずは電話。
「すみませーん。寝坊しました!今から行きます。」


今日は寮生と店舗の掃除の予定。
こういう場面は決まって寮生は準備万全。そしてすごく眠たそう。

「ごめん!寝坊しました。」と寮生に。

「いいですよ。鈴木さん大変だから。」と寮生。優しい。

ごめん。昨日は夜飲んでて・・・
「弁当、俺持つよ。出発しよっか。」

スタッフも失敗する。そういうの寮生に見せるのもいいかなって野本さんも言ってたなあ。

ちゃんと謝る。
きちんと反省。
何度も同じ失敗をしててはダメ。
遅刻常習犯なボクはそのことも「きちん」と反省しなくては。


働いていくために必要と思う条件 1.無遅刻・無欠勤(できるだけ)。


北斗寮スタッフ すずき
http://page.freett.com/hokuto7starr/

足立さんの本

 『親と離れて「ひと」となる』
 足立倫行著、NHK出版
 http://www.nhk-book.co.jp/recommend/oyabanare/

 自立支援の現場を少しずつ知るようになって
 この実際をきちんと記録することがとても大切なことだ
 といつも思っていました。でも、ボクにはそんなチカラも
 ありませんでした。

 そんなとき、当代随一のノンフィクション作家である
 足立さんが表れました。この本にはとても大切な
 ことが書いてあります。ぜひ支援ということに関心を
 持っている若い人たちに特に読んでほしいと思います。

 玄田 有史

どうやって・・・

横浜のK2インターナショナル・若者自立塾Y―MACの統括責任者まみさんから、共同生活の日常が届きました。都心にあり、女性スタッフ率が約8割というK2。すごい。

*若者自立塾とは原則3ヶ月の合宿生活を通して若者の就労等の可能性を広げるために厚生労働省が委託して全国25箇所で実施している事業のことです。
http://www.jiritsu-juku.jp/
(井村)

『K2・こばなし』

朝からスタッフMさんは叫ぶ!
「部屋汚い!!」「なんなのこれは~!!」

みんなの反応 (1)とりあえず下を向いとく。(2)とりあえずその場を去る。
(3)数名はその場に耐え切れず、とりあえず掃除をする。

「はああ、結局、いつも私がやることになるんだから・・」
と言いつつも、文句を言いながら片付けるスタッフMさん。
「やってらんないわ!」がMさんの口癖になりつつある。

こりゃいかん、これではストレスも溜まる。悪循環だ。

それで一計を案じた。

「は~い!土曜日に部屋コンテストしま~す!」

「え~ なんですか?部屋コンテストって??」

「各部屋の中で、一番きれいで、素敵な部屋を演出したチームを表彰しま~す。」

「え~・・めんどくさい~」・・・。「え~、それってなんかくれんの??」
と反応を始める数名。しかし、下をむき相変わらず沈黙が大半。

こんな話をしたのは月曜日の事。

火曜日:相変わらず皆部屋は汚いが、なんとなく意識してるのかな?と。真面目な人はさっそく
片付けだしている。(まあ、この人達は普段もきれいにしてるんだけどね。)

水曜日:そんな数名を見て、夜にこそこそ部屋を片付けだすのが数名。(よしよし)

木曜日:あれ?確か「めんどくさーい」と言っていたあいつ・・。
「みてみて~俺の部屋みて!!きれいじゃね~」と・・。さらには「なんか掃除楽しくなってきた~」 「おいおい、おまえ~!!」と言いたくなったが、まあいっか。一方、それでも知らん顔が若干名。

金曜日:コンテスト前日。お互いの部屋をチラチラとのぞいている様子がうかがえる。
就労を終えて帰ってきたS君。「俺、かんけーねーし。」と全身でアピールしていた。
その日の夜中、なんかガタガタうるさいなあと思って起きた。S君が一人で掃除機をかけている。
噴出しそうになるのを必死にこらえ、ちょっと意地悪に心の中で笑った。


コンテストは終了。綺麗さでは甲乙付けがたかったが、面白い、素敵って部屋が
なかったので、勝敗は2週間後にもちこしに。さて、どうなることやら・・。

彼らの中には何をするにも<やらされている>感が強い。
そんな彼らの<やらされている>が<やっている>になったら・・・。

人とおもしろく暮らすことには、幾つかの仕掛けが必要。
共同生活寮で共に暮らすスタッフの仕事ってのは、皆と一緒にそんな仕掛けを作ること。
もし、スタッフが漫然と【仕事をこなすように】共に暮らすようになったら・・・
共同生活は規則と罰でがんじがらめ、窮屈で逃げ出したくなるような所になるだろう。


「あいつ笑わせてみたいよね」「どうやって笑わかそうか・・・」
そんな相談は仕事をする中で一番おもしろい。


(株)K2インターナショナルジャパン
若者自立塾Y―MAC 統括責任者 岩本真実
http://www.mec-k2.com/

スゴイ冊子ができた。

今年4月、愛知県のひきこもり支援のための共同生活施設「アイ・メンタルスクール」で事件が起きて以来、若者の自立支援に関わる一人として今自分にできることはないかと考えた上で各地の共同生活の現場を取材させていただき、そこで見たこと、聞いたことをありのままに紹介してきました。

それは、事件が起こり皆様の注目が集まった施設以外にも、共同生活というスタイルは同じだとしても、全然違う手法で若者の自立支援をしている施設があり、そこにはさほど注目が集まらないかもしれないけれどしっかりと若者の自立に寄り添って活動している施設があることを取材することによって少しでもお知らせしたい、という強い思いからでした。

読んでくださる方は少ないかもしれないけれど、今自分にできることをしないと後悔する。通所型だけど若者の自立を支援している一人として皆様にこのまま誤解されるのは嫌だ。恥ずかしいことですがそんな個人的な思いもあり、その個人的な思いが各施設のお世話になり取材に行く大きなモチベーションとなっていたことも事実です。

私には大きな目標と、恥ずかしい個人的な思いがあったわけですが、このたび、共同生活施設が保持すべき『最低のガイドライン』を『叩き台』として提案するという大きな目標を掲げたスゴイ冊子が自費出版されたので敬意とともに紹介いたしたいと思います。

35ページの冊子では、共同生活施設を30年以上運営されてこられたNPO法人青少年自立援助センター理事長 工藤定次さん、同じく26年運営されてこられたNPO法人Peaceful House はぐれ雲代表 川又直さん、同じく10年運営されてこられたNPO法人北斗寮理事長 河野久忠さんによる対談をひきこもり支援にも詳しいフリーライターの永富奈津恵さんが編集・構成されておられます。

『この「叩き台」的小冊子の作成は、「共同生活施設は、命をいかに守り抜けるのか」を考えることが最大のテーマであり、次に「共同生活施設の課題・目的をいかに有効に達成し得るのか」がテーマです。』
『もう二度と、これらの施設において、生命が失われるという悲しい事象が起こらないことを願います。』と共同生活施設が一同に会しこの種のテーマを議論する機会がなかったこと、各施設が自己判断で活動している現実を鑑みて、それが共同生活で起こりうる『事件』、『事件に近い事故』が繰り返せざるを得ない原因の一つになっているのではないだろうか、と課題を提起し、共同生活を運営する方々が集まって『最低のガイドライン』を作成することが『この「業界」の正しい発展』につながり、『閉ざされつつある青少年の未来を拓く重大な要素の一つ』にもなるのではないでしょうか。と広く呼びかけておられます。

長年共同生活型青少年支援施設の運営に取り組んでこられた3者で話し合われた施設運営に必要なことが提案されています。珠玉のノウハウが詰まった冊子だと思います。
冊子の購入希望の方は、NPO法人青少年自立援助センターまでお問い合わせください。
http://home.interlink.or.jp/~ysc/
*文中の『  』は冊子からの引用です。


● 冊子の名前  『共同生活施設のルール』
ひきこもり支援を成立させるための最低限の条件づくりに向けて
共同生活施設での事件から私たちが考えたこと
● 制作・発行 NPO法人青少年自立援助センター
          NPO法人Peaceful House はぐれ雲
          NPO法人北斗寮 http://page.freett.com/hokuto7starr/
● 発行日     2006年8月31日
● 頒価      300円

Special Thanks:工藤定次さん
文責:よし(井村良英)

青年から小学生へ

「もしも世界中の人が君のことを嫌いになったとしても僕は君のことを愛しつづけるよ。」

親友、渡辺学君(学校法人いいづな学園フリースクール グリーン・ヒルズ中学部責任者)が子どものころお父さんから声をかけられて、
「あー、僕は何をやっても暮らしていける。」と自信を得たそうだ。

存在を認められることって欠かせない。
現場ラヂオの取材への道中、ふとそんなことを思い出していた。

「共同生活型支援施設(4)」学校法人九州自然学園ひらおだい四季の丘小学校(北九州市)

副校長吉野了嗣さんに話を聞いた。

Q:「吉野さんは、8年前まで、不登校、ひきこもり、非行経験のある青少年を対象とした
フリースクールされておられたそうですね。」
A:「はい。10年間青年たちと付き合ってやめ、8年前から新しい小学校開設を目的に活動をはじめました。今春、教育特区で子どもが自ら学び、生きる力を育む小学校を開設することができました。」

Q:「おめでとうございます。ところで、青年たちとのつきあいをやめ、新しく小学校を開設しようと思われたのには何か理由があったのですか?」
A:「はい。フリースクール時代に通ってきていた生徒は、自分の尊厳と自信を失い、劣等感の塊のようでした。そんな彼らの話し相手となり、一緒に考える機会を持ち、例えば高卒資格を取得して自信を持って社会に対して旅立っていくサポートをしていたのですが・・・。」

Q:「サポートの中で気付かれたことはありますか?」
A:「まず、みんないい奴(若者)ばかりなのになんでこういう思いをしているのかということ。でも、みんな生きる力はもっているし失われていない。そういった彼らにもう一回サポートすることが大人の仕事なんじゃないかと考えていました。」

Q:「そういった支援を青年に対してされておられたのになぜやめてしまったのですか?」
A:「対処していくことに意味を見出せなくなったからです。フリースクールを卒業して、
結婚、就職した生徒ももちろんいます。でも、もっと早い時期に手をうっておけば
ここまで問題が複雑化しなかったのではないかと。例えるならば、いい傷薬をつくるのではなく、怪我をしないようにするためには早い段階で教育していくしかない。
それならば小学校だ!と、ぴんときたわけです。」

Q:「早い時期への対応に切り替えて、何か発見はありましたか。」
A:「まず、鉄は熱いうちに打て、といいますが、それと同じで、早いうちから失敗体験をしているとそれを糧にして生きていくことができますが、年齢が高くして初めて失敗すると、挫折体験のみが残ってしまう可能性があり危険です。例えばフリースクール時代、ほんの些細なつまずきで学校を辞めてきた子が何人もいました。失敗する権利を小さいころから保障され経験してくればそういう風に考えなくてもいい。
また、年齢が低いほど成長の速度が速い。今始まって3ヶ月ですが、子どもたちの急速な成長についていけるように大人たちも必死です。」

Q:「小学校で生徒は、平日5日間学校近くの寮で生活し、週末は家に帰宅するという生活を送っておられますね。」
A:「はい。共同生活からは、人間関係(社会性)を学びます。(1)聞いたことは忘れる。(2)見たことは覚える。(3)やったことは理解する。なんて言葉もありますが、例えば言葉で『仲良く、けんかはいけないですよ』と言ったとしても、本当に仲良くするためには理解する必要がある。理解は体験からで、言葉だけではだめです。例えば共同で食事の準備をする作業にしても、3枚のお皿をひとりで運ぶよりも、3人で運ぶほうが得だと認識すると自然に協力関係が生まれ『仲良く』なるわけです。
一緒に暮らすことによって自己主張ができ、共に生きる喜びと人間関係の術を身につけることができます。」

Q:「最後に、青年と、子ども両方にかかわって、違いを感じることはありますか?」
A:「人はもともと自ら成長するチカラをもっています。ただ、社会等から与えられるダメージは年齢に比例して大きくなり、そのダメージに耐え切れなくなったところで、非行、ひきこもり、ニートなど様々な問題が噴出してくるのではないでしょうか。だから
大人たちがかかわるとしたらなるべく早いほうがいい。人が成長するにあたっては、自分自身を信じることが欠かせません。これからも子どもを主役とした自分自身を信じることのできる環境を作っていきたい。本人が『自分もまあまあだよ』と思えるようになるといい。」


学校法人九州自然学園ひらおだい四季の丘小学校(福岡県北九州市)は生徒の募集をしております。
入学の興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。
http://hiraodai4season.web.infoseek.co.jp/home.html

学校法人いいづな学園グリーン・ヒルズ小学校、フリースクール グリーン・ヒルズ中学部(長野県長野市)
http://www.iizuna-gakuen.com/
Special thanks
吉野了嗣さん、渡辺学さん、中本さん。

インタビュー
よし

インタビュー日時
8月5日深夜

インタビュー場所
学校法人きのくにこどもの村学園(和歌山県橋本市)ひこばえの里
http://www.kinokuni.ac.jp/

Old Topics
2006年07月28日 00:57 よし、小田原にいく。
2006年06月18日 21:37 NOLA日記2「ハブ in 奈良」
2006年05月20日 08:10 絶対大丈夫
2006年05月09日 15:41 現場ラヂオはじめ

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