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野原君


 これから野原君を偲ぶ会にいってくる。

 野原君は、NECに勤めていたが、シリコンバレーに
 単身赴任、来月にようやく日本に帰国というとき、
 アメリカの山で登山中に滑落、還らぬ人となった。

 いっしょにこれからの人事を勉強していた仲間だった。

 呑んでから電車でいっしょに帰るとき、野原君の声が
 大きくて電車内に響くので、こまった。でも、すごくいいやつ
 だった。

 シリコンバレーで働きはじめたとき、「ここでは何でも
 個人の責任と自由でやっていい。でも、誰かになにかして
 もらったら、サンキューだけはいってほしい。それだけが
 ルール。」といわれたという話をしてくれた。

 野原君の分も、今日はみんなで呑もうと思う。

2011年10月

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