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青年から小学生へ

「もしも世界中の人が君のことを嫌いになったとしても僕は君のことを愛しつづけるよ。」

親友、渡辺学君(学校法人いいづな学園フリースクール グリーン・ヒルズ中学部責任者)が子どものころお父さんから声をかけられて、
「あー、僕は何をやっても暮らしていける。」と自信を得たそうだ。

存在を認められることって欠かせない。
現場ラヂオの取材への道中、ふとそんなことを思い出していた。

「共同生活型支援施設(4)」学校法人九州自然学園ひらおだい四季の丘小学校(北九州市)

副校長吉野了嗣さんに話を聞いた。

Q:「吉野さんは、8年前まで、不登校、ひきこもり、非行経験のある青少年を対象とした
フリースクールされておられたそうですね。」
A:「はい。10年間青年たちと付き合ってやめ、8年前から新しい小学校開設を目的に活動をはじめました。今春、教育特区で子どもが自ら学び、生きる力を育む小学校を開設することができました。」

Q:「おめでとうございます。ところで、青年たちとのつきあいをやめ、新しく小学校を開設しようと思われたのには何か理由があったのですか?」
A:「はい。フリースクール時代に通ってきていた生徒は、自分の尊厳と自信を失い、劣等感の塊のようでした。そんな彼らの話し相手となり、一緒に考える機会を持ち、例えば高卒資格を取得して自信を持って社会に対して旅立っていくサポートをしていたのですが・・・。」

Q:「サポートの中で気付かれたことはありますか?」
A:「まず、みんないい奴(若者)ばかりなのになんでこういう思いをしているのかということ。でも、みんな生きる力はもっているし失われていない。そういった彼らにもう一回サポートすることが大人の仕事なんじゃないかと考えていました。」

Q:「そういった支援を青年に対してされておられたのになぜやめてしまったのですか?」
A:「対処していくことに意味を見出せなくなったからです。フリースクールを卒業して、
結婚、就職した生徒ももちろんいます。でも、もっと早い時期に手をうっておけば
ここまで問題が複雑化しなかったのではないかと。例えるならば、いい傷薬をつくるのではなく、怪我をしないようにするためには早い段階で教育していくしかない。
それならば小学校だ!と、ぴんときたわけです。」

Q:「早い時期への対応に切り替えて、何か発見はありましたか。」
A:「まず、鉄は熱いうちに打て、といいますが、それと同じで、早いうちから失敗体験をしているとそれを糧にして生きていくことができますが、年齢が高くして初めて失敗すると、挫折体験のみが残ってしまう可能性があり危険です。例えばフリースクール時代、ほんの些細なつまずきで学校を辞めてきた子が何人もいました。失敗する権利を小さいころから保障され経験してくればそういう風に考えなくてもいい。
また、年齢が低いほど成長の速度が速い。今始まって3ヶ月ですが、子どもたちの急速な成長についていけるように大人たちも必死です。」

Q:「小学校で生徒は、平日5日間学校近くの寮で生活し、週末は家に帰宅するという生活を送っておられますね。」
A:「はい。共同生活からは、人間関係(社会性)を学びます。(1)聞いたことは忘れる。(2)見たことは覚える。(3)やったことは理解する。なんて言葉もありますが、例えば言葉で『仲良く、けんかはいけないですよ』と言ったとしても、本当に仲良くするためには理解する必要がある。理解は体験からで、言葉だけではだめです。例えば共同で食事の準備をする作業にしても、3枚のお皿をひとりで運ぶよりも、3人で運ぶほうが得だと認識すると自然に協力関係が生まれ『仲良く』なるわけです。
一緒に暮らすことによって自己主張ができ、共に生きる喜びと人間関係の術を身につけることができます。」

Q:「最後に、青年と、子ども両方にかかわって、違いを感じることはありますか?」
A:「人はもともと自ら成長するチカラをもっています。ただ、社会等から与えられるダメージは年齢に比例して大きくなり、そのダメージに耐え切れなくなったところで、非行、ひきこもり、ニートなど様々な問題が噴出してくるのではないでしょうか。だから
大人たちがかかわるとしたらなるべく早いほうがいい。人が成長するにあたっては、自分自身を信じることが欠かせません。これからも子どもを主役とした自分自身を信じることのできる環境を作っていきたい。本人が『自分もまあまあだよ』と思えるようになるといい。」


学校法人九州自然学園ひらおだい四季の丘小学校(福岡県北九州市)は生徒の募集をしております。
入学の興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。
http://hiraodai4season.web.infoseek.co.jp/home.html

学校法人いいづな学園グリーン・ヒルズ小学校、フリースクール グリーン・ヒルズ中学部(長野県長野市)
http://www.iizuna-gakuen.com/
Special thanks
吉野了嗣さん、渡辺学さん、中本さん。

インタビュー
よし

インタビュー日時
8月5日深夜

インタビュー場所
学校法人きのくにこどもの村学園(和歌山県橋本市)ひこばえの里
http://www.kinokuni.ac.jp/

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