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現場ラヂオはじめ

4月にいむら君のコーナーが終了し、その後様々な反響をいただきました。
まず、あの長い文章を読んでいてくださった方がたくさんいらっしゃることを知り感激いたしました。ありがとうございました。
今、大事なことは、各地で「ニート」を支援する現場の人たちが現場に来る若者のこと、起こっていることなどの事実を、淡々と伝えていくことだと思っています。

そこで、玄田先生にお力をお借りして、5月から、「現場ラヂオ」をはじめたいと考えています。
今後、「ニート」を支援する現場の人たちを友達の輪形式で作文をつないでいきます。
もしも友達の輪が詰まったら、井村に戻るという感じで。
各現場の話が聞けるのは今から楽しみです。でも、現場の人は、得てして作文を書く時間の確保が困難です。細く長く続けていくことができればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

「現場ラヂオ」

ということで始まりました、現場ラヂオ。まず一人目は長尾のおっちゃん(57)です。

2005年の11月から大阪府ニートサポート事業の一環でニートが町の空き店舗をお借りして、町の不用品を、委託販売するリサイクルショップ「ねこまる」を企画・運営し、大阪の下町、平野のおせっかいな町の大人が応援するニート就労支援事業を2006年の3月まで行っていました。

その中で1,2を争うおせっかいだった、京政食堂の長尾のおっちゃんです。

ニートとは57年間付き合いがなかったのにもかかわらず、ニートの問題を自分たちの問題として捉えてくださり、圧倒的な大人&地域パワーで応援してくださり原稿まで書いてくださいました。

「長尾のおっちゃん」

井村くんの話に乗った平野のおせっかいなおっちゃん長尾です。

「ニートの就労体験を平野の町でやりたいけど如何でしょうか?期間は5ヶ月」と井村くんから打診があり、おもろそうな企画や、もしかしたら町の活性化のええ実験になるかも。
幸い、平野の商店街にはシャッターの閉じた店舗がいっぱい、おせっかいなおっちゃんやおばちゃん等人的資源もいっぱい。商店街の空き店舗を借りて棚貸しのリサイクルショップを5人のニートが運営、わしら地元民が彼らのサポートという事になった。

実際には商店街では「ニート」という言葉のもついやなニュアンスのせいで「そんな奴にここにこられたらかなわん」という反対にあい、別の場所でやったんやけど・・・。この「ニート」という括りあんまりええ言葉やないで。もうちょっとええ言い方ないんかい。

で、去年の11月から「ねこまる」という棚貸しのリサイクル屋をはじめました。

060509.jpg


最初に彼らに会った印象は、こらあかん、こんなんで商売でけへんで、なんせ表情が乏しい、石みたいや。これは、おせっかいのやき甲斐があるぞ。さっそく、地元の知り合いのおっちゃん、おばちゃんに声かけて店に遊びにきてもらう。茶を飲むくつろぎのコーナーもつくった。

棚借りのお客という立場のおばちゃん等は座敷で茶をのみながら
「ちょっと、あんた、商品をもうちょっと上手に飾り!」
「おおきな声で挨拶しいや」、「この商品は値つけが安すぎるで」
などなど、なかなかニート君たちによくかまってくれる。

店の営業は週3日、時間短いし俺等商売人からみたら「なめとるんか!」というようなええかげんな商売。しかも、値つけに基準がないのかメチャ安い値段で売ってしまう。利益があがれば自分達に還元されるようにしてあるのに・・・・。ちょっとは商売を教えたろ、と思てたのでストレスになるけど、ま、いいか。

しやけど、とりあえず営業日には殆ど休まんと出てくる。だいぶ皆の表情も豊かになってきた。俺も同じ年頃の子供(女ばかり3人)を持ってるんで結構ニ―ト君たちもかわいく思えてきた。店に手伝いにきて世話をやいてくれるおばちゃん等とも彼らは馴れ親しんできた。ねむたくなった。つづきは明日。

明日のつもりがえらい日にちが経ってもうた!
光陰矢の如しや。
昔のえらい奴はええこと言いよった。
ニートやってるにいちゃん等も早よ動きだせへんかったら、
じっきに歳いってまうで。

「ねこまる」のことやったな、・・・一番あほらしいと思たんはある処からようさん家具を無料でいただいて、おまけに車で運んでくれてるのに、店が狭くなる言うて、また持って帰ってもうたこと、しかもタンスやカップボードなんか邪魔になるいうことで百円の安値で値段つけしよる、これではせっかく物品提供してくれた人に申し訳がない。なにより物の値打ちがわかってない!

なるほど、社会にでてへんから、並みの価値観が出来てないのはしゃあないか、これは彼等が社会に出るためのプレ体験やった、と、いうことで自分を納得させといたんやけど・・・・・

「ねこまる」も2月ごろになるとニート君たちもちょっとはましな値段つけをするようになってきた。これも強烈な大阪のおばちゃんの成果やな。このへんなったらおっちゃんはだいぶ影がうすなってきてるな。

まあ、そんなこんなでとりあえずこの試みは3月の最終営業を迎えトラブルもなくメデタシ、メデタシでおわり。
 
最終までほとんどのニート君たちはまじめに店の運営に携わり、ほぼ休まんと店に来てた。彼等にとって結構おもろい体験やったと思うデ。
ん?、これでほんまに仕事に就くことできるんかいナ?

終わってから聞いた彼等の消息やけど、
5人のうち1人だけか、試用期間ながら働いてるらしいのは。

いったい、君等はなにやってんねん?
はよ、自分の人生を創れへんかったら、じき歳いってまうぞ。

ええか、俺の持論やけど、人間の究極の仕事はなにより子孫を残す事と、その子孫のためにちょっとはええ社会をつくることや。
これは誰でもない、じぶんがやることや。
その為にも、まず、いまの社会にでていかなアカン。
なまけものは何時の世にもおったけど、どうもニートとは違う種類の人種かな?
ともかく、君等はちゃんとはたらけるんや。
就職せんかってもええ、自分で商売でもしたら・・・。やってみる事やね。

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コメント (1)

加藤彰俊:

現場ラジオ、井村さんのコーナーに続き同じ職場のメンバーにもブログを紹介しました。

継続して何かをする、やり続けるというのは難しいものです。今後に期待しています。

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