玄田さんへの質問10:日本語で自分を指し示す言葉に
「私(わたし)」「僕(ボク)」「私(わたくし)」などいろいろあります。
本では「私」が使われていましたが、講演では「私(わたし)」
「僕(ボク)」とが併用されていることがありました。
なにか、玄田さんの中で使い分けがありますか?
大人なので、あまりボクは使わないようにしてるかな。
むかし、工藤啓と参議院の質問会で一緒になったときに
「理事長なのにボクはおかしい。ワタシにしな」と
説教したことあったな。
でも最近出た、養老孟司さんとの対談本では、僕はボクを
連発してたけど。
玄田さんへの質問11:玄田さんは「経済学者」ですが、
経済学者とはどんな仕事をしているんですか?また、「労働経済学」
とはどんな経済学ですか?
一応、講演などでは、どうやれば、みんながハッピーに暮らせるかを
愚直なくらい真剣に考えるのが経済学で、そんなアホじゃないかと
思われることを信じてやっているのが経済学者ということでしょうか。
労働経済学は、どうすればみんながハッピーに仕事をできるか、
その仕組みを愚直に考えることだと思うとります。
玄田さんへの質問12:記者は昔「文章を作る時は”である”調
と”ですます”調は混合しないように」といわれたことがありました。
玄田さんの著書『14歳からの仕事道』(理論社)では、”である”
調と”ですます”調が両方使われていますが、これは読み手
(中学生)を意識しているからでしょうか?
まったく意識しませんでした。仕事道は、ひとり口述筆記として
アテネオリンピックの開会式に書き始め、閉会式に書き終わりました。
あんまりかたちにとらわれすぎないことも大事に思いますが。
玄田さんへの質問13:玄田さんは共著で何人かの方と本を
出していますが(『成長と人材』など)、やはり単独で出す場合と
複数で出す場合は異なると思います。共著の場合、どんなことに
注意しているのですか?
けんかにならないようにする。
でも単著でも、いつも編集者との共同作業なので、広い意味で
共著のようなもんです。編者の意見は大切にしています。
注意しているのは、うちあげをしっかりやることです。
玄田さんへの質問14:研究者の駆け出しの頃と「中年街道まっしぐら」(玄田日
記より)の今とでは、何か変わったと思うことはあります
か?
いいかげんになりました。かなりいいかげんになりました。
そんなに世の中、単純に白黒できないくらいは
わかるようになりました。
玄田さんへの質問15:いろいろと新しいことにもチャレンジして
いるようですが、(『アエラ』06.02.27号など)やはり「1年の計は元旦
にあり」で「今年はこうしよう」と誓いや計画を立てるのですか?
また1年の終わりに何かきまってすることはありますか?
なんでもいいから、新しいことを一つ、二つやれればいいな
と40歳を前にして思うようになりました。実際、中年になって
みて、やったことのないことがいかにたくさんあるかに気づいて
います。
1年の終わりですか。紅白みながら酔っ払って寝てますね。
(聞き手:井上 智晴)












