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読点サンバ

 ○工藤 啓 「ニート」支援マニュアル(PHP研究所)

 ”発刊によせて”を玄田有史が書いている。
 

 若者工藤啓がとても魅力的に書かれているのだが、
なぜか読点が気になる文章。おかげで、記者の頭の中は
点(、)だらけである。それに、なんだか熱い。
こんな若者ならお近づきになりたいと思う人もいるんじゃない
かな。

 玄田有史の文章の中の「果敢に行動につなげていく」から、
工藤啓という人は28年のキャリアをもつ今でもチャレンジャー
なのかもしれないと思う。


 発刊によせてにひきずられて、本文を読むと、
若者らしからぬ冷静さで、自分なりの方法論を述べる。
斉藤環さんも書いているとおり、価値観の押しつけでも
ないし、「こうすればいいんですよ!」というハウツーもの
でもない。マニュアルなのにさ。


 「昔からニートは存在した」(P.21)のところで、
日本では所属がないと生きにくいのかなあと思ったりする。
学校に通っていれば
学生になり、働けば職場、家族がいれば家庭・・・。
学歴社会といわれた頃も、その所属(から生まれる将来の有利)
大事に、「大学に行けば・・・」といっていたのかもしれない。

 だけど、学校を中退したり卒業したり、家族であっても
相談しにくい人にとっては、こんなところもあったのか!って
投げ込まれた救援ロープになるかもしれない。

 そして、この本の最大の魅力だと思うところ。
よくいわれがちな原因・疑問について、「ほどほど」の距離
を保ってみつめていること。


 なにかが悪い、悪いといっていても、なかなか前には進め
ないもの。
ある野球選手はテレビでこういっていた。
「自分のできることを100%やる。僕は試合前に必ずおにぎりを
2つ食べ、バッターボックスに入る時には必ず左足から入る」

 自分にできる、いつもしていること。
そういえば、記者も時計を忘れた時、気分がのらず、失敗を
してしまい、『運命』(ベートーベン)が頭の中で響きわたったの
だった・・・。あ~あ、また忘れちゃった。

 
                       井上 智晴

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