○読売新聞(11月28日)
職業観育成教育■上□
> 18日の日経新聞の大竹文雄さんの記事に玄田有史の3つの言
>葉("文芸春秋”1月号)が引用されている。
>
>
> 大竹さんの「専門家は部分的にしか理解できず 大きな問題に対し
>て全体を俯瞰して発言できる人がいない状況」(12月18日日経新
>聞 大竹文雄”経済論壇から”より)には、あまりにぴったりとして、
>異論なし。
>
>
> 日本の教育はオールマイティをめざすもので、1つに突出した人を
>輩出しにくいという考えには、これを読んだ後では、本当にそうかと
>思う。
>
>
> 玄田有史は読売新聞(11月28日職業観育成教育■上□)で、
> 「学校の勉強は訳がわからないことに出会った時にそこから逃げ
>出さない 『心の体力』をつけるため」
> といっていたが、その体力は幅広くいろいろやるから身につくもの
>でしょう。
>
>
> ちょうど、仕事人間が仕事でうまくいかなかったとき、逃げ場がな
>くなるように、いくつか場所があれば、 ああこっちもあった。あっちも
>あったと切り替えることもできる。
>上司から怒鳴られてのやけ酒より仲間とまぁ、そんなこともあるさ。
>反省はするけど、あしたはあしたのほうが楽しいはず。
>
>
> 幅広くやったからといって、すべての科目ができなきゃいけないわ
>けじゃないし、人間だから得手不得手はどうしてもある。
> でも、それがまたいいんだ。好きなことだけ早くから専門的にやって
>いたら、それすらわからない。それに、通用しなかったときは、
> 初恋が破れたようにつらいでしょう。
>
>
> それに、やや年寄りじみたことをいうと、好きなことだけやってれ
>ばいいというほど、世の中甘くないんじゃないかと思って。
> それだけ競争が熾烈になるし。そもそも、学校でやったことはどん
>なに専門的であったとしても、自分の就職先ですぐ生かせるってこと
>はないだろう。
>そんなことあったら、企業秘密なんかなくなっちゃう。
>
>
> 学校の勉強は確かに役に立たない。ただ、きょう1日イヤなことが
>あったと思っても、「盛者必衰の理をあらはす・・・」(『平家物語』)を
>思い出すと、
> 遅かれ早かれ競争に負けて、命つきる日が来るんだなあと思うと、
>少し心が落ち着いてくる。
>
>
> こんなせわしい世の中で競争に勝っていくのはシンドイと思い、
>平家物語を思い浮かべると、
>「そうだった。みんな命あるものはかならずなくなるんだ。」
>と真理にふれた思いがする。
>
>
> そういえば、平家物語を覚えることができたのは、まぎれもなく
>学校に行っていたからだったよなあ。
>
>
> 井上 智晴












