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幸せの種蒔き

 『ジョブ・クリエイション』
(日本経済新聞社 2004年3月)

 人が人を創る
人が仕事を創る

思わず福沢諭吉先生を思い出した。
人・ひと・ヒト 定年まで間もなかろうが、
中堅だろうが、若手だろうが。
家に帰れば、なにかと娘たちに「ウザイ」
(=うざったい)なんて煙たがられるお父さんも。
夏休みで生活が乱れている子どもに
つい「宿題やったの?!」と声をあげる
お母さんも。

 この本は難しいといわれている。
分析のしかたも、式の作りかたも、まとめも、
ちょっとした種が蒔かれている。
人材育成に積極的に取り組むところは、
雇用を創り出しているかどうか(P.180)とか。

 「失われた10年」というと、ほとんどの人が
顔をしかめる。リストラ、不況・・・。
玄田有史の眉間のしわも、
さぞかし険しいものだったろう。

 だが、最後までなんとか読むと、
途中で蒔いてきた種が少しずつ芽吹いている
ことに気づく。

 その芽を育てていくのは、これを読むみなさん
の力。この種の正体は、幸せを呼ぶあの植物。
さて、この植物は何でしょう?
当たった方は・・・。いますか?

 何年後何十年後かの日本の野原に、それが
あふれていますように。

                井上 智晴

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