NHK高校講座 現代社会
「調べよう考えよう 「サービス」から考える経済社会」
(4月18日<再>4月20日)
経済とは、難しそう、つまらなそうと思う人が
多いようだ。
確かに、いろんな人に話を聞いてみると、
「だって、数学使うからわかんないんだもん。」
「ボク、数学捨てたから経済なんて。」
という声をよく耳にする。
高嶺の花の女性、誰もが羨むカッコイイ男性に
フラれたというのなら、「いやぁ、残念だったね
ー。そういうこともあるさ。」ですむが、
多くの人から「わかんないし」「嫌いだ」と聞くと、
経済はモテナイを通り越して嫌われモノなのか
と思ったりもする。
玄田有史は「経済とはサービスのこと」といった。
サービスとは、単に安くすることやおまけをす
ることではない。
とりあえず、1度は安さにつられて買ってみる。
「今年は暑いぞ。さすが、広告の品!○○(店の
名前)は××より安い」なんて、お目当てのク
ーラーを手に入れ、ニンマリする。
しばらくすると、同じクーラーが他の店でもっと
安く売っていたりする。「あれがこんな値段で売
っているとは・・・。」とショック。
一夏使えば、猛暑のせいか、涼しくするはずの
クーラーが疲労困憊、涙をこぼしたりする。
やっぱり安いだけじゃダメなのかなぁと思うよ
うになる。
サービスとは、まごごろ、思いやり。
帰っていくお客さんの背中に向かって
「ありがとうございました」ということ、
コーヒーをこぼしてしまったお客さんに「大丈夫
です。それより服につきませんでしたか?」と
声をかけ、すぐに新しいコーヒーをお持ちする
ことだそうだ。
これだけ素晴らしい対応ができれば、「アル
バイトの店員なんて気がきかないからダメだ。」
と思っている人も、感動するだろう。
正社員であっても、これだけの対応はなかなか
できない人もいるだろう。
昔、モノを大量に安く作り、売っていた時代
があった。そんな時代には手の器用な人、
高い技術をもつ人が活躍していた。
これからは、そのような技術をもたない人で
あっても、どうしたらお客様に喜んでもらえる
か(=サービス)を考えて活躍することができる。
経済とは、こんなまごころや思いやりの
積み重ねでできているのかもしれない。
そう思ったら、経済は嫌われモノよりも人々
に幸せをもたらす福の神になりそうな気もして
くる。
1日に1回でも「ありがとう」といわれたら、
誰かにサービスをした証拠。まいどあり。
井上 智晴












